― 慢性疾患における重要な代謝物マーカーを突き止める ―
有機酸検査では、尿中の有機酸化合物および他の代謝副産物を調べることで、私たちの体
内で起こっている細胞レベルでの異変や、身体の機能や栄養素の状態を知ることができます。
有機酸とは、体内の基礎代謝過程で利用される化合物で、腸内環境の改善、エネルギー
生産、細胞の維持・修復に携わっています。
通常、尿中に現れる有機酸化合物はごくわずかですが、ビタミンやミネラルの欠乏、代謝不全、酵素機能不全、腸壁の損傷、免疫機能の低下による胃腸内の酵母菌やバクテリアの過剰繁殖、環境毒素への曝露、炭水化物の過剰摂取などにより、通常は見られない有機酸が検出されます。
これらの有機酸化合物は、あらゆる医学的症状に見られる症候を引き起こし、それを悪化させます。
実際に、慢性疾患やアレルギー症状、神経異常患者のすべての検査サンプルにおいて、1種以上の有機酸異常が見られています。
また、炭水化物消化の生成物や、細胞の中でエネルギーを作り出す働きをしているミトコンドリア機能、ビタミン濃度、神経伝達物質代謝物、脂質異常症やケトン症、シュウ酸濃度や先天性代謝問題にも関わっています。
つまり、尿内の有機酸は、代謝経路や毒素を示す「マーカー(指標物)」となるのです。
- 関連する健康障害
高脂血症、動脈硬化、メタボリックシンドローム、低血糖症、糖尿病、高血圧、不整脈、低血糖症、甲状腺機能低下症、手足の冷え、エネルギー不足、老化、糖化、注意欠陥・多動性障害 、エイズ 、アルツハイマー病、不安症、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム障害、慢性疲労症候群、クローン病、うつ病、ダウン症候群、子宮内膜症、結合組織炎、IBS(過敏性腸症候群)、 LGS(腸管壁浸漏症候群)、下痢、便秘、統合失調症、学習障害、運動障害、多発性硬化症、強迫性障害、感染症の再発、チック障害 、トウレット症候群、がんなど |
酵母菌検査は、酵母菌や常在菌のレベルと抗真菌療法の際の感応性を調べるための検査です。
この検査は、常在菌やカンジタ菌、腸内の悪玉細菌の検出とその酵母菌を治療する際に、どのタイプの抗真菌剤や抗真菌物質に対して反応するかを識別することが可能です。
LGS(腸管壁浸漏症候群)を引き起こし、食物アレルギーの助長や、ビタミン・ミネラル吸収の妨害、消化器系障害の原因となる酵母菌は、腸内壁に付着して便中に排出されない場合があります。
また、酵母菌が便中に存在していても採取した便検体に酵母菌が含まれていない場合は、検出されないことになります。
有機酸検査は、酵母菌検査で見逃された酵母菌を正確に測定することが可能ですので、酵母菌や細菌の増殖をより正確に読み取るためには、有機酸検査と一緒に行うのが最適です。
検査対象
カンジタ菌培養 |
天然物への酵母菌感応性 |
アミノ酸/脂肪酸問題 |
通常の細菌 |
抗酸化物質欠如 |
酵母菌代謝物 |
不全抗体細菌 |
神経伝達物質 |
栄養不足 |
OAT検査 |
先天性代謝疾患 |
薬剤への酵母菌感応性 |
顕微鏡レベルの酵母菌判定 |
酵母菌テスト |
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関連する健康障害
注意失格/多動性障害、慢性疲労症候群、子宮内膜症、自己免疫不全、大腸炎/クローン症、結合組織炎、アルツハイマー病、うつ病、過敏性大腸症候群、アスペルガー症候群、下痢/便秘、消化困難、自閉症、関節痛、寝つきが悪い、体がだるい、低血糖症など |
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